「野菜作り」は私にとってはとても身近なものでした。というのも、私が幼稚園児だったころから、親が近くの農家から畑を借りて野菜作りをしていたからです。母はほとんど毎日のように畑へ行き、日曜日は朝から両親とも畑へ。私はそれをときどき手伝っていました。私としては、「親の趣味につきあっている」という感覚でしたが、かなりあとになって、親が野菜作りを始めたのはそもそも子供の情操教育のためだったということを知りました。
さすがに、畑を借りた野菜作りは本格的なもので、たいがいの野菜は作っていました。ただ、あまりにもたくさんできるため、季節になると同じ野菜を食べ続けることに。そして、挙げ句の果てに、私たち兄弟が喜ぶからと、母がどんどんトウモロコシを食べさせ、ついには兄弟3人が全員お腹をこわし、寝込んだこともありました。
さて、大学を卒業して北海道へ行ってからは、野菜作りとはまったく縁がなくなっていました。ベランダがない部屋にずっと住んでいたのでせいぜいパセリを育てるくらい。でも、結婚して東京に戻ってきて、ベランダがある暮らしを始めてからは、自分も野菜を育ててみたくなりました。幸い、小さい頃から土を触っていたせいか、虫にもそんなに抵抗がないので、すんなり始めることができました。
3年前に一戸建てに引っ越してから、ガーデニングはさらに本格化しました。なんといっても、日当たりの良い南向きの庭を手に入れられたのが大きいです。ただ、庭ははじめからコンクリートで固められ(車が止められるように)、土はありませんでした。うちは車がないので、駐車スペースをガーデニングスペースに。そしてすべてプランターで育てています。
「SNOWのガーデニング日誌」では、おもに野菜の観察日記を綴りながら、私のガーデニングライフをご紹介したいと思います。